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女児アニおじの悲劇 ~プリパラおじさん大弱りの巻~

古くは「ムシキング」「オシャレ魔女 ラブandベリー」から続くキッズ向け筐台ゲームのブーム。
最近では筐台の大型化が進み、
「カードが出てくるおまけでゲームができる」だけに留まらず各メーカー参入、多様化を見せ、
キッズ市場の大きな核になりつつあるこのジャンル。
アーケードゲームの歴史のニの轍を踏んでいる話もしたいのですがそれは置いておいて)

キッズ向けとは言いつつ大きなお友だちも群がるのが世の常。
そこにはおじさん達が羞恥心や世間体と戦う、
一種のコミュニケーションバトルゲームが繰り広げられていたのです。


※キッズ向け筐体ゲーム、俗称は「TCAG(トレーディングカードアーケードゲーム)」ですが、
TCAGという字面に馴染みがないので「DCD(データカードダス)」で進めます。
このエントリはDCDや女児向けアニメに詳しくない方でも楽しめる様に書いてます。
プロの女児おじ達は細かい事に目をつぶって楽しんでくれると嬉しいです!

・おじさん達がまだ青年だった頃の話

オシャレ魔女 ラブandベリー 2008コンプリートソングコレクション


DCD開発者たちはまず女児の親vsおじさんを想定し、
キャラを可愛くする事を放棄した。
3Dキャラが可愛くないなら、それすなわち大きなお友だちは食いつかないと予想したのだ。
結果、女児には大人気。記憶を辿るとおじさんは数えるほどで、
オタクママと思わしき「元女児」の方が多かったのを覚えている。

余談だが「おじさん」というワードはここ最近定着してきたが、
当時の友人達は「おばさん」を連呼していたので、
「女児」の対義語である「おばさん」がある意味「○○おじさん」のルーツなのかもしれない。

・ネット上の実況も追い風だった気がする

ラブベリブームから数年後、人気が少し落ち込んだ頃に投入された2種のゲームが
大きなお友だち」を呼びこむ結果となってしまう。
きらりん☆レボリューション」と「リルぷりっ」である。

きらりん☆レボリューション スペシャルライブ [DVD]シングルV「アイドルール」 [DVD]


リルぷりっ」はラブベリの後継として企画され、アニメ化はもちろんメディアミックスが盛ん。
きらレボ」はラブベリ人気が落ち着いた頃に投入された対抗馬、こちらは漫画・アニメ主導だ。
どちらも長年続く女児アニ枠の中でもある種の人気を誇る作品で(人それぞれですよね^^)、
「普段はプリキュアしか見てないんだけどねおじさん」や
マイメロが面白かったからずっと惰性で見てるだけだよおじさん」が、
言い訳せずに女児アニ視聴必須化していた時代。

まだ3DCGもローテクで、「萌え」とは遠い時期とはいえ、
「女児アニを見てる」くらいのおじさん達は、「これはこれでイケる」「やっぱり眼は拳くらい大きくないと」「アイドルールはきびしいルール」とぶつぶつ言いながら、女児とその親がいない瞬間を見つけプレイしていた。
やはりまだ世間の眼は冷たく、当時中野の某店には「小さい子向けのゲームです、ご配慮ください」といった張り紙があった。

・初期サブタイの「ミニスカート」っていったい

本題にたどり着けるか不安になったので、男児ゲー・ガンバライド等の話はスキップし第二次女児DCDブームに移ろうと思う。
プリキュアやサンリオすらDCD化する中ヒット媒体があらわれる。
そう、一部に大大大大大人気の「プリティーリズム」だ。

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カードではなく「ストーン」が出てくる充実感、
ストーンを組み合わせたゲーム内でのオシャレコーデ要素、
音ゲーを簡略化したゲーム性と、女児DCDの集大成といった内容で、
アニメが始まった頃にはシステムや曲も充実、アニメがじわじわ面白くなると共にプリズムプレイおじさんも少しずつ増えていった。

だがタカトミの常か否か、当初はゲームセンターに置かれているところも少なく、
おもちゃ売り場やデパートのゲームコーナーといった「おじ 場違い」の設置に対し、
「人の少ない時間帯を狙うおじ」「土日に恥をしのんで並ぶおじ」に二分化、
その難易度の高さに負け「アニメすげー面白いんだけどゲームの3DCG微妙だしやらんわwじゃあなwwおじ」も多かった。

ちなみに「ストーン」が故にかさばる上に、コーデを楽しむゲームなのでたくさん持ち歩く必要があり、ケース必須。
その様はさながら行商人。コミュ力の高いおじさんは女児やその親とストーンのトレードを行うリアル行商人であった。

・みんな知ってるアイカツおじさん

そしてプリティーリズムの大躍進をそのまま掻っ攫う、財団Bが送り出した「アイカツ!」の登場である。

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アニメと同様のめっちゃかわいい3DCG(話が進むにつれアニメCGが飛躍的に進化してしますが)、アニメキャラが出張る、気合いが違う音楽、女児も大人も(それなりに)楽しめるゲーム…。
大きなお友だちを取り込む計算での仕様はさすがとしか言いようがない。

女児アニ視聴の素養がなくとも楽しめるアイカツ!アニメの人気も手伝い、
第3弾が始まる頃にはゲーセンにも多く設置され、結果はみなさんご存知の通りである。



さて、おじさんでも気軽に出来る環境とはいえ、最初のトラップ、もといチキンレースがあった。
キャラメイクだ。

「スターライト学園 学生証」なるICカードでマイキャラを登録する必要がある。
その際に、「名前」と「 年 齢 」を入力しなければならない。
女児はもちろんリアルネームだ。じゃあ僕らはどうする?
女児はもちろん実際の年齢を入れる。じゃあ僕らはどうする?
キャラメイクで何故ここまで苦しまなければならないんだ。
悩めば悩むほど後ろのベガ立ちおじさんや女児たちに見られる危険が増える。
つらい。
ちなみに自分はハンドルネームで逃げ、実年齢を入れた。1勝1敗で引き分けだ。
まがをちゃん(2●歳)の誕生である。
年齢はそのあと一切画面に出てこない。なんだったんだあれは。




界隈が賑わえば賑わうほど事件も多くなる。
女児とおじさんが同じコミュニティにいる時点でそりゃ危ないに決まってる。
「さまざまなじけん」はまとめブログなりトゥギャッターでまとめられているはずなので割愛するとして、
個人的に女児とその親がこの状況に慣れてきてしまっている様に見受けられてならない。
それが故の新たな悲惨な事件が起こらないことを心から願う。

・やっと本題

そして今週登場の「プリパラ」だ。
これは「プリティーリズム」の後継、打倒アイカツ!として作られた“画期的”なDCD。
(個人的にはi☆RisがEDの頃に「シャイニーの横の紫の子めっちゃカワイイ」「シャイニーの横売れてほしい」「シャイ横」とずっと実況し続けてきたのでアニメ面白いといいな、ひみたす売れてほしいなと願うばかり。)

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  • 縦長ビッグサイズのインパクトある画面
  • プリチケのオンデマンド印刷機能
  • カードを切り離しできる交換用カード「トモチケ」
  • カメラ撮影による顔写真入りカード

毎回印刷されるオンデマンド印刷のすごさはともかく、
その際に行われる顔の撮影、「カードのトレード」の一部としてその顔が印刷された「トモチケ」を導入。
どうだ、まさにおじさん対策を施したラストウェポンとしか言いようがない。

「やっと気軽にできる様になったのに…」とおじさんは泣いた。

と思いきや稼働初日の様子を見る感じ逆に楽しんでるおじが多い。その姿勢は見習いたい。

・プリパラから生まれる悲劇

しかしこのプリパラ、やはりトラブルが増えそうでこわい。
今の時点で予想できるトラブルを挙げていき、
デッデッデンジャラース!!プリパラやるときゃ気を付けて! そうさ僕らにゃ知識が必要!備えあれば憂いなし!ウーワナッ!!
なエントリにしようと思ったがあまりに枕が長すぎたので手短にいきます。

◇プリパラ犯罪者予備軍名鑑

顔写真が入っているがため、容易に足がつきますね。
警察も手間がはぶけて燃焼効率よし!
家のピンポンが鳴らされたのち警官はこう言うでしょう。
「あなたが『まがをちゃん』ですね?」と。

◇自画撮りが上手くなる

顔撮影はスキップできたり、撮影範囲が狭いので二次絵を映したりといった事もできるが、
そんな安易な手に逃げないのが「おじさん」である。

プリティーリズムを見て涙を流したあなたは、何に泣いたのか。
少女たちの負けない逃げないその真剣な姿に心から泣いたのでしょう?
彼女らは絶対の危機の時にどうした? もうダメだ!というその時、 彼らはどうした? 答えろ!「タチムカッタ」ならばお前もそうすればいい、それをやれ!

その結果が自画撮りウマ過ぎおじさんだよ~!ピースもほっぺにつけて斜めした向いて撮っちゃうよ~!

◇見つかった時のダメージのでかさ

アイカツ!の認知度の高さや、ぎりぎりプリリズくらいなら「姪っ子と遊んでたらハマっちゃって…」でも許されるかもしれない(かもしれないなんて思ってる辺りが女児アニおじさんたる所以とはつゆ知らず)。

ただプリパラは顔写真!しかもやけに自画撮りが上手い顔写真付き!
「お前これ姪っ子と遊んでたらハマっちゃった感じの顔じゃないだろ!」とつっこまれるだけでは済まないはずだ。
プリパラ自主退社だけは絶対に避けてほしい。

◇間違えてなくしてしまう

固定ICカードというのは、得てして特別感があるので早々なくすものではない。
何個も持ち歩いているカードの束につい混ざってしまったとしてもすぐに見つけることができる。

ただICカードなしのプリパラの場合、言うならそれは切符だ。
切符をなくした経験は数あれど、SUICAをなくした経験のある者は少ないはずだ。

財布のレシートに混ぜてまたゴッソリ捨ててしまう、そんな事にはならない様に、
レシートは毎日整理しついでに家計簿をつける公私ともに“デキるおじさん”になろう。

◇そしてポッケに入れたが為の悲劇

DCD系にハマったことがある人は、財布や服のポケットに入れてしまう経験があることと思う。
独り身おじさんならいざ知らず、家内がいるおじはキャバクラ通いより肩身の狭い思いをするかもしれない。


「あなた…スーツのポケットにこんなもの入ってたんだけど」
「(…プリチケ!)ち、違うんだ、取引先の人と仕方なく…」
「あら、じゃあこのトモチケは?ひなちゃんにれいなちゃん、あやみちゃん…取引先の人ってこんな可愛らしい小中学生なのね」
「お、おたすけー!」





気をつけてくれ、世の中にはワナがいっぱいなのだ。